肛門内科

肛門内科で扱う疾患

いぼ痔

肛門の血管に負担がかかり、こぶのようにふくらむ病気です。内側(内痔核)か外側(外痔核)かによって違いはありますが、いきむクセや便秘、長時間の座位などが悪化の要因となる場合があります。

切れ痔

便が大きく硬いときなどに、排便時の摩擦で肛門が傷つき、痛みや出血を伴います。便秘症の方や便が不安定な方だけでなく、下痢の頻度が高い場合にも起こることがあり、放置すると排便後の痛みが強まる恐れがあります。

痔ろう

肛門内の細菌感染によって膿の通り道(瘻孔)が形成される病態です。特に若い男性や、下痢がちの方に生じやすいと言われます。お尻に腫れや痛みが見られ、発熱を伴うこともあり、場合によっては外科的処置が必要となります。

痔に対する治療法

排便習慣の改善

痔は便通の異常によって誘発されることがほとんどです。つまり便通の状況を改善することが、痔の治療や予防に欠かせません。
そのため当診療所では患者様の生活習慣に注目して、治療のアプローチを行ってまいります。

血便を悪くしない
冷やさない、同じ姿勢で長く続けないことが大切です。
排便時にいきみすぎない
排泄をスムーズにするために、便意を覚えたらできるだけ早めにトイレへ向かうことを推奨しています。
長時間ふんばると肛門への圧力が増し、出血や痛みを強める原因になります。目安として3分程度で終わらせるイメージで、力みすぎに注意してください。
排便後は清潔に
肛門まわりが汚れたままだと細菌が繁殖しやすく、症状を悪化させる場合があります。温水洗浄便座などを使用してやさしく洗い、過度にこすらず水分をきちんと拭き取って乾かすことが重要です。

薬物療法

塗り薬や座薬などの外用薬を利用して、炎症や痛み、出血を落ち着かせます。さらに、便を柔らかくするための飲み薬を処方することもあります。症状の進み具合によって薬を切り替える場合がありますので、不快感や疑問点があれば遠慮なくご相談ください。